家族が寝静まった、この時間がすきだ。 ラジオの音も、足音も、ため息すらも聞こえない、この時間。 リビングで、さきほど片付けたばかりの食器を入れた乾燥機だけが、黙々と稼働している。 チープな表現だけれど、こうしてひとりまったりとした時間をすごし…

昨夜、すこしだけ出てこれる? と連絡してきた恋人と、ちかくの店へ。 紅茶を啜りながら他愛のない話をして、食品を買うのを付き合ってもらって。 もう解散しようか、というとき。 まだ一緒にいたいといったわたしのわがままを、恋人はあっさりと聞き入れて…